エジェクタ選定表

常用真空度
(kPaA)
主な吸入流体の種類 適応機種 主な用途
13.3 〜 101 (非凝縮性+凝縮性)混合気体
非凝縮性気体
凝縮性気体

1SE,SB

AE,AB

GE,GB

WE

真空反応、蒸留、タービングランド排気
真空濃縮、排気、乾燥、冷却
スチーム

SC

多重効用缶、排蒸気再利用
液体

SS

ピット排水、溶液吸上

WD

溶液中和、混合、触媒輸送
2.6 〜 26 (非凝縮性+凝縮性)混合気体
非凝縮性気体
凝縮性気体

2SE+C

真空反応、蒸留
真空濃縮、排気、乾燥、冷却

1ES

GE

WE

スチーム

SC

多重効用缶、排蒸気再利用
0.8 〜 4 (非凝縮性+凝縮性)混合気体
非凝縮性気体
凝縮性気体

3SE+C
1ES

真空反応、蒸留
真空濃縮、排気、乾燥、冷却
0.066 〜 0.66

4SE+C
2ES

真空反応、蒸留
真空濃縮、排気、乾燥、冷却
0.0066 〜 0.133

5SE+C
3ES

--- スチーム

SH

溶液加温、給湯

(注記) 1.駆動流体圧力、温度条件などにより選定が上表と相異する場合があります。
       本表はエジェクタ選定のための目安とお考えください。

適応機種記号の説明と特徴

適応機種記号エジェクタ名称特徴または用途

1SE〜5SE

記号の前の
数字は段数、
+Cは
コンデンサ付
を示します
スチームジェットエジェクタ

エジェクタ+コンデンサ

コンデンサ
構造が簡単
可動部なし
主な構成部品:噴射ノズル、ディフューザのみ
吸入流体:ダスト混入ガス、爆発性ガスなど性状を問わない
故障少ない
点検、メンテナンス容易、グリースアップ不要
運転調整不要 運転操作容易
材料選択任意 非鉄耐食材、チタン、カーボンその他特殊鋼製作可能
イニシャルコスト安価 大型排気容量ほどコストメリット大
仕様に応じた最適設計が可能

1ES〜3ES

記号の前の
数字は段数を
示します
エジェクタシステム 環境負荷低減 スチームジェットエジェクタ+液封式真空ポンプの
ハイブリッドシステム化でランニングコスト大幅ダウン
さらに、駆動蒸気圧力コントロールユニットの
システムアップで冷却水温度と負荷変動に応じ、
より厳密な省蒸気化が可能
ローコスト スチームエジェクタとコンデンサ構造改良などにより
コスト大幅ダウン
低圧駆動蒸気 0.1MPaGでも設計可能(吸入真空度などの仕様による)
地上設置可能 液封式真空ポンプがコンデンサ凝縮液と吸入ガスを
同時に排出できる…コンデンサ大気脚(シール高さ)不要
コンパクト ユニットのコンパクト化と軽量化を実現
耐久性アップ コンデンサが液封式真空ポンプの腐食環境を緩和

SB

スチームジェットブロア 低真空域対象
高効率
吸入真空度数mmAg〜≒50kPaAで大容量ガスを
低蒸気量で排気可能
コントロール 駆動蒸気圧力調整により、負荷変動に応じた真空度
コントロール可能

SC

スチームジェットコンプレッサ 低圧蒸気昇圧 低圧蒸気再循環利用可能

SS

スチームジェットサイフォン 汚水処理簡便 真空下で液を吸い上げるため、深いピット内排液、
スラリー状液体も可能

AE

エアージェットエジェクタ 駆動源:空気 駆動蒸気源がない場合、吸入真空度≒7kPaA以上対応

AB

エアージェットブロア 駆動源:空気 駆動蒸気源がない場合、スチームジェットブロアとほぼ
同じ真空域で使用
送風機が使用できない高温および腐食性ガス大量吸引
に最適

GE

ガスジェットエジェクタ 駆動源:ガス 吸入圧力と吐出圧力との圧縮比が2倍以上で使用
燃料ガス吸引、混合などに使用

GB

ガスジェットブロア 駆動源:ガス 圧縮比が2倍未満の燃料ガス吸引、混合などに使用

WE

水ジェットエジェクタ 駆動源:水(液) 駆動水(液)温度が低いほど高真空が得られる
吸入量流体が凝縮性ガスの場合凝縮するため高効率
吸入流体が不凝縮性ガスの場合は排気性能が低い

WD

水ジェットエダクタ 駆動源:水(液) 駆動水(液)と吸入液との混合や昇圧可能
スラリー状流体、粉体輸送や真空下の凝縮水、液の排出
に使用

SH

スチームジェットヒータ ハンマリングなし 水(液)と蒸気が瞬間的に混合させるため騒音、振動の
発生なく昇温可能

(注記) 1.適応機種記号でSEはスチームエジェクタ、ESはエジェクタシステムを示します。